著者：越山裕行 （財）田附興風会 医学研究所 北野病院 糖尿病・内分泌センター 部長／京都大学医学部大学院 臨床教授（糖尿病・栄養内科））
発行：2006年6月
判型：A5判変型
頁数：312
定価：3,000円（税込）
ISBN：4-944085-16-8

【内容】
内分泌代謝学のエッセンスおよび最新の話題をコンパクトにまとめた話題作。
著者がハーバード大学留学中の経験を基に一問一答を意識した簡潔な記述。
従来の教科書にあまり記載がない実際に必要な知識も提供。
第2版（2003年11月発行）から2年間の進歩について改訂。

POINT！
　●項目を整理し細分化し、さらに診療や研究の合間に確認しやすいように携帯に便利な小型判に変更。
　●索引、略語一覧も充実。

【目次】
第1章　総　論
  1．内分泌とは
  2．内分泌疾患を見逃さないために
  3．内分泌疾患の分類
  4．内分泌検査値の読み方
  5．内分泌負荷試験
  6．内分泌疾患の診断

第2章　各　論
  1．内分泌編（視床下部・下垂体／甲状腺／副甲状腺／副腎／性腺）
  2．代謝編（糖尿病／高脂血症／その他）
  3．その他（肥満／尿路結石症／複数の内分泌腺を侵す疾患など）

第3章　学際的な領域の発展：
　　　　　　　古典的内分泌代謝学から新しい内分泌代謝学へ
  1．（免疫）神経内分泌学
  2．心血管内分泌代謝学
  3．水電解質代謝のchannel / transporterの構造と病態との関連
  4．内分泌臓器としての脂肪：“adiposcience”
  5．神経疾患に対する内分泌学的アプローチ
  6．行動とホルモン
  7．老化や発癌への内分泌学的アプローチ
  8．系統発生や個体発生とホルモン
  9．cross-talk
  10．ホルモンを介したあらゆる臓器の連関
  11．その他

第4章　最近の話題
  1．PPARsをめぐる新しい展開
  2．肥満および脂肪をめぐる新しい展開
  3．糖尿病をめぐる最近の話題
  4．その他

第5章　内分泌代謝学における統一理論の試み
  1．ホルモンを介したあらゆる臓器の連関
  2．共通土壌仮説
  3．脂肪中心仮説
  4．レプチン仮説
  5．ステロイド過剰仮説
  6．神経中心仮説 neurocentric model 視床下部異常仮説
  7．細胞内小器官異常仮説

第6章　内分泌代謝学における雑誌の読み方

略語一覧
索引

【推薦の言葉】
京都大学医学研究科内科 病態代謝栄養学 教授　清野　裕
「本書は、井村裕夫元京大総長門下生の後輩に当たる越山裕行君が、実験医学の豊富な知識をもとに、内分泌代謝疾患の多数の症例の経験を活かして記述した良書です。糖尿病・内分泌に携わる方にとって極めて有益でありおすすめの本です。」

【著者紹介】

1982年	京都大学医学部卒業
1983年	（財）倉敷中央病院内科
1985年	京都大学大学院医学研究科入学 第二内科井村裕夫教授のもとで神経内分泌学の研究
1989年	医学博士号取得 米国ハーバード大学医学部及び公衆衛生学部教授Tashjian教授のもとで客員科学者として下垂体細胞内情報伝達機構の研究 同時にBrigham&Women's Hospitalの内分泌グループ（Utiger教授, Williams教授, Kahn教授ら）のもとで臨床内分泌代謝学の短期研修
1991年	京都市立病院内分泌内科医長
1994年	京都大学医学部非常勤講師 兵庫県立尼崎病院内分泌代謝科主任医長
2003年	（財）田附興風会医学研究所　 北野病院糖尿病・内分泌内科（現 糖尿病･内分泌センター）部長 京都大学医学部臨床教授（糖尿病・栄養内科） 現在に至る